桜の季節

「……誰?茜の彼氏じゃないっしょ?」


ゆうきは、そう言いながら、私の前の席に座る。





「だからなんだよ。お前に関係ねぇよ。」





あきらかに、怒っている啓也くん。








「ふ~ん……。三角関係か~…。」



ゆうきは、クスクス笑いながら、横目で啓也くんを見る。















三角関係……?





なんじゃそりゃ。











話の内容、さっぱり読めないよ…。















「…わかってんなら、なおさらっつーの。俺と直樹の邪魔すんな。」



啓也くんは、それだけ言うと、私の腕を引っ張って、食堂を出た。














「啓也くん…?どこ行くの?」





「………。」










質問しても教えてくれない啓也くん。



もしかして、私にも怒っちゃったのかなー?














急に立ち止まる啓也くん。



私はそれに気付かなくて、啓也くんの背中に、おでこが当たった。





「いっ…た……。あっ、ごめん…。」










…何かしゃべってよね!


私、独り言、言っているみたいじゃん。