桜の季節

私の気分は上がらないまま、お昼になる。





早く終わって……、早くお昼の時間終わって………。







心は叫ぶけれど、ゆっくりと動く時計の針。








時計を見ては、食券を買って、時計を見ては、ご飯を食べる。









それをずっと横で、見ていた啓也くんが言った。



「お前、どうしたんだ?そんなに早く、直樹に逢いたいのか?」


笑いながら言った。





「笑い事じゃないよ!早く……早く、終わってほしいの!」



私は、小さい声で、啓也くんに言った。

ここにいる事がばれたら、嫌だもん。






「……お!?さがしてたよ。あ、か、ね♪」



啓也くんと私は、同時に、顔を上げた。






来ちゃったよ…。
1番逢いたくない人が…。





ちょっと顔が怖い啓也くんに、私はびっくりした。







「茜、ここ座っていい?」



私の前に、座りたがるゆうき。




「いいわけねぇだろ。」



私が、“だめ”って言おうとしたら、先に啓也くんに言われた。