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―――夕方の公園




あー・・・そういえば太一と出会った日もこんな曇り空だった気がする


太一とは私の彼氏


いや、今から別れるから元カレか・・・・・・



今から別れ話をするなんて知らない太一は機嫌良く私の名前をよんだ




『咲っ?話ってなに?』


何か話しづらいんですけど・・・。


なんて、いつまでも黙ってる方がおかしいから覚悟を決めて言った



「ん?あぁ・・・あのさ、ずっと考えてたんだけど・・・別れよう」



え??と意味わかんないって顔しながら太一は私を見た



『え・・・?え、どういう意味?』



「だから、別れよう?」



何回も言うの、こっちも辛いんだよね・・・・・・
別に、太一嫌いじゃないし。あれ?じゃあ何で付き合ったんだっけ?



考えれば考えるほどめちゃくちゃな答えが出るからもう考えるのはやめた


静かに私が言った一言に太一は理解したように聞いてきた




『理由・・・は?』



今にも泣きそうな太一に目も向けられない



「飽きた・・・、ごめんね・・・」



『そっか・・・』とだけ言って俯いてしまった彼は泣いているらしい




「本当にごめん、今までありがとう。」



それだけ言って私は公園を出た