「いや、とりあえずまだいい。また後で聞くぞ」 「伝えときます」 将人は「失礼しました」と職員室を出るような感じで出ていった。 「玄武ねぇ…」 シンとした部屋の中に悠貴の呟いた声だけが響いていた。 玄武は俺たちと敵対している暴走族のこと。 「悠貴」 「あぁ…分かってる」 売られた喧嘩は買ってやるよ。