だって、好きなんだもん。

「…プリクラ」

「は?」

「プリクラ撮りたいな…」

朝日君が嫌がるのは分かっている。
それでも、記念に。

「……ゲーセン行くか。」

「…え?」

「お前が撮りたいっつったんだろ」

「そ…そうだけど」

OKしてくれるとは思わなかった。

ゲーセンに向かう間は、会話がほとんどなかった。