だって、好きなんだもん。

待ち合わせ10分前に着くように家を出た。


長いような短いような道のりを、ただ無心で歩いていった。

あ……。
朝日君がもういる…―。


まだ15分前なのに――。



もしかしたら朝日君も楽しみにしていたのではないかと、ありもしないことを考えていた。



有り得ないことばかりを考えてしまう自分に笑った。