朝、五十嵐琢磨が、教室にやって来た。
美麗に用があるのだと思っていたら、私に用があるらしい。

とりあえず、屋上へ移動した。

「なんですか?用って…」

「あのさ。」

え…?
急に真顔になったよ?
な、何……?


「あのさ、」

「は、はい。」

「俺…」

何故か心臓がバクバク言っている。
五十嵐琢磨が真顔になるから、緊張しているんだわ。

「俺、フラれた」

「……は?」