だって、好きなんだもん。

気がつけばメグミはいなかった。


――泣きそう。
屋上に行こ。


…………
………
……


「何よ。屋上入れるじゃない。」

パッと顔をあげると円城寺さんがいた。

「……円城寺さん。」

「はい。」
ハンカチを貸してくれた。

「ありがとう…。」