〜プロローグ〜


降り止まない雨が




私の身体を




心を




奥深くまで刺し通す。






―オレ、…どうしても言えずにいたことがあるんだ―




あなたの言葉がまだ私の中でこだましてる。




ねぇ、その後何を言おうとしたの?



突然何処へ消えてしまったの?





どんなにあなたの名前を叫んでも、この雨音でかき消されてしまう。






お願い、これは夢だといって。





統真…