「最近休ませてやってたじゃん。
ほら、怒るよ?」



男なんか嫌いだ。



いつも、こんなだ。



「嫌だよ。
だいたい、あたし達恋人じゃないじゃん。」


「恋人じゃなきゃやれないって法律あんの?
俺習ったことないね。」



法学部に通う匡はしれっと言って、誓耶に掴みかかった。



「放せ!」


「黙れよ、下に聞こえるだろ。」



低く脅すように呟き、匡は誓耶を押し倒した。



服を脱がされる。



力一杯もがいても、かなわない。



どれだけ喧嘩で鍛えても、この体勢では抜け出せなかった。



「おとなしくしとけば?」



いやだ、と返そうと口を開くと、匡の口がそれを防ぐ。



半開きの口に舌がねじ込まれた。



苦しい。



いつも、早く終わって欲しいと願う。



と、下半身に痛みが襲った。



あぁ、またやられた。



ここに来て何回目だろ。



いや、何十回だ。



うっかりするとそこら辺のカップル達の回数より多い。



兄ちゃん…!



誓耶は悲鳴を飲み込んで、匡が満足するまでただ耐えた。