久し振りに誓耶は学校に行った。



そろそろ出席日数がやばい。



テストも近いし。



が、せっかく授業に出たのに、まったく内容が頭に入ってこない。



予想はしてたが。



やっぱりな、と早々に誓耶はあきらめた。



取り敢えず、出席はしてるんだからいいや。



自慢ではないが、たいして勉強はしなくても、授業にはついていける。



それをいいことに、誓耶は窓の外を眺めていた。



教師からもクラスメイトからも、完璧に変わった子として認識されているので、もう何も言われない。



それは喜ぶべきか、嘆くべきか。



どっちでもいいや。



…偉槻。



なんであんた離れてったの?



あたしがなんかした?



もうどこも行かないって言ったのはついこの前なのに。



連絡すら拒否されるって、どういうことだよ。



お前が何考えてるのかわかんないよ…。