「そうか。
じゃ、また今度買ってくる。」


「いい!」



突然、誓耶が叫んだ。



驚いて、偉槻は誓耶を見る。



「いらないから、ここにいてよ。」


「あ、あぁ。
大丈夫だ、今行くって言ってないだろ。」



まったく、いつまで引きずるんだ。



…可愛いな。



「もっと何か食うか?
結構買ってきたぞ?」


「いらない、おなか一杯。」


「そうか。
寝るか?」



誓耶は少し首を捻った。



「眠気は?」


「わかんない。」


「じゃ、ゴロゴロするか。」



偉槻は寝転がって、腕を広げる。



誓耶が布団にもぐって、定位置へ移動した。



「俺が見ててやるから、寝てきな。」


「うん、今度は絶対いなくならないでね。」


「さっきもほんの数分出ただけだっつの。」



俺がお前を置いていくかよ。



本当は眠かったらしく、さっきと同じように誓耶はすぐに目を閉じた。