おとなしく寝てろよ。



寒々しい脚までしっかりと布団に包んであるのを確認して、偉槻は自分の寝室に戻った。



勢いよくベッドに倒れこむ。



…あ、襖閉めてない。



思い立って、のそりと立ち上がる。



誓耶が寝ている部屋との間の襖を閉めてから、今度こそ布団にはいる。



…明日の朝、どっちが起きるの早いんだろ。



睡眠の邪魔をされるのは御免だ。



誓耶がおとなしくしてくれるのを願ってから、偉槻は目を閉じた。