「随分と成長したな。最もな意見だ。んで、今うまくいってんの、その愛ちゃんて子と」

「それがよ、聞いてくれよ。授業を仲良い女の子と二人で一緒に受けてたんだけどさあ。それを見て怒っちゃって。ほんとに仲良いだけだし、ちょっと嫉妬しすぎじゃない?」

「まあ確かにな。その程度のことで嫉妬してたら先が思いやられる。河村のチャラさに耐えられないだろうな」

「まあ、彼女はすごい大事だし、愛のこと好きだから大切にしたいと思うけどさあ、友達も大事じゃん。だから俺どうすりゃいいのかなって、悩んでるんだよ。今までだったら余裕で別れるけどね」

「お前が悩んでんのか、らしくないな。良い意味でな。じっくり悩んで答え出せよ」

「うわ〜なにその回答。でも聞いてくれてサンキュな」

「ああ。お互い変わったな、俺ら」

「そうだな」