「何言ってんだよ兄貴。」 「和希っ」 「愛華も真に受けるんじゃねぇぞ。 兄貴、嘘だけは上手いんだから」 「嘘だけとは何だよ!! 兄貴に向かって!!」 「こんな時だけ兄貴面すんなよな。 愛華、学校行くぞ。」 「あっ……ぅ、うんっ」 「愛華ちゃんーっ またねぇ~~」 「うんっ!!行ってきますっ」 私は、亜希くんに挨拶をした後、和希と一緒に重たい荷物を持って、学校へ向かった。