裏と表 -幼なじみstory-



「愛華、それは、」

「しなくてイイんだよ」


菜月と和希は、同じ事を思っていたらしく、すごく息が合っていた。


「杉浦さん、真面目なんだねっ」

「真面目じゃないけど」


なんか、瀬田さんの言う『杉浦さん』に違和感を感じた私は、続けて言った。


「愛華でイイよ??
名字とか慣れないし…」

「分かった!!じゃあ、私も薫でイイからね♪」

「うんっ」


そうして、私たちの班は、他愛のない話をずっとしていた。