「和希~」


菜月が笑顔でその人の名前を呼ぶ。


「愛華、遅すぎ」

「だ…だって、」

「そんなに、キスが嬉しかったのか??」

「なッ「まぢで!?」

私の言葉を遮って菜月が和希に攻め寄る。


「おー、マジマジ。」

「え~詳しく教えて!」

「それは愛華に聞いてごらん??」

「はひ!?」


私は変な声を出してしまった。


その姿を見て彼が口角を上げる。