次の日、パカ子撲滅…エセ霊能者撲滅計画が実施された。


無花果たちは、パカ子の家に上がり込んだ。
そこには、ちゃんと平均台が用意されていた。

「偉いじゃないか、パカ子」

「上から目線するな」

「では、無花果さんとパカ子さん、目隠しをして下さい」

「目隠し?」

パカ子は怪訝な顔つきで、たぬきをみた

「あれ言ってませんでした?」

「聞いてないわよ」

「人の話は最後までちゃんと聞こうねー?」

見下したように無花果がパカ子に言った。

「うわっむかつく!!」

「では、パカ子さんはこれを使用して下さい」

たぬきはそう言ってパカ子に昆布を渡した

「普通に考えて無理でしょ!」

「文句言うな。男ならやると決めたときは黙ってやれ」

「私女っ!」

「……!!」

「何その驚愕な顔は!」

「……!!」

「まだやるかっ!」

「鼻毛…でてる…」

慌てて鼻の辺りを触るパカ子

「!!」

―鼻毛…出てる…


「じゃあ、勝負始めちゃってください」

「華麗に鼻毛事件をスルーするな」

「くはっ…ダジャレかよ」

「笑うな」

昆布を持ったたぬきも、肩が震えていた

「地味にツボにはいるな」