「あと実況四太郎は最近、大河原三バカ日記という本にハマってるとか」

「聞いたことねー、本だな」

「何やら、自分で書いて、今、490円で売りさばいてるらしいです。売り上げは、490円だそうです」

「自費出版かよ!!しかも約一名買ってるし!!!奥さんか?」

「いいえ、新しく入った弟子のたくあんだそうですよ」

「食べ物!!買えるわけないだろ!!」

「いいえ、沢庵太郎という、れっきとした人間です」

「マジかよ…」

「『たくあんはおいしい』が口癖で沢庵太郎というあだ名がついたそうです」

「嫌なあだ名だ」

「行ってきますもただいまも『たくあんはおいしい』らしいです。唯一、おっ〇い揉みたいときだけ、ちゃんと言うらしいですよ」

「嫌な性質だ…。でも一回会ってみたいな」

「あ、だったら扇風機二台とも掃除してくれたら紹介しますね。ていうことで、掃除よろしくお願いしますね」

「あ、はい」

「では、僕は帰ります」


こうして、扇風機は無花果が掃除することになった。
ちなみに、その後無花果は、「いつ、実況四太郎や、沢庵太郎と会えるんだ?」と聞いたが、たぬきに「そんな奴いませんよ」と一蹴されたらしい。


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