「とりあえず、職員室に行くか」

「そうしましょう」


門に入り、職員室に向かうまりこ探偵局

「すみませーん」

「はい。なんでしょうか」

中からは、超美人な雰囲気を放っている女性の教師が出てきた。


「お、美人」

「そういうのは心の中で呟いて下さい」

「あの…何か?」

怪訝そうに、怪しい二人組を見る女性の教師。

「俺たち、探て…ぐはっ」

無花果が言っている途中で、たぬきがボールペンで頭を刺した。


「娘が忘れ物したらしくて、届けたいんですけど」


「あれ?おまえ娘なんかいた…ぐはっ」

またボールペンを頭に刺された無花果。

女の教師は無花果を気にかけることもなく

「でしたら、組と名前を言っていただけますか?後ほど、こちらでお子様に渡しますから」


「おいおい、嘘だッ…ぐはっ」

また無花果は頭にボールペンを刺された。


「あ、娘はどんでもなく人見知りする子で、親である僕以外には、ジェイ〇ン並みにチェーンソーを振り回すんです」


「チェーンソーを!?」


「はい、おまけにスカシカシパンも投げるんです」

「まぁ、それは大変」


「ですから、こっちで勝手に届けるので、さっさと許可下さい」


「分かりました。ではこちらの名札をつけて下さい」


と、教員は、来客用の名札を渡した。


「ありがとうございました」

「あばよ。かわいこ…ぐは」

たぬきに来客用の名札でぶん殴られた無花果。