「無花果さん、大変です」

「おまえの頭が?」

またボールペンを頭に刺された無花果。

「学校に不良が大量発生しているから駆除して、ですって」

「怖いな…言い方が」

「とりあえず…農薬でも持っていきますか?」

「農薬で何するつもり!?」

「決まってるじゃないですか。毒さ…」

慌ててたぬきの口を塞ぐ無花果。

「いいか、いくら悪い虫だと言われてようが毒殺はダメだ」

「ていうか、あなたの方が言っちゃってますよ」


「あ…」


ま、とにかく依頼された学校に行くことにしたまりこ探偵局の皆様



「ここか」

「思ったより荒れてませんね」

「普通だな」

「普通ですね」

「…」

「……」

「普通すぎないか?」

「普通すぎますね」


そこには、普通の学校があった。
落書きもなければ、窓ガラスも割れていない。