「おまえもおまえでかわる…ぐはっ」

言い終わらないうちに、慶太が無花果にドロップキックをおみまいした。

「たぬき様に向かって何て口のきき方だ!!」

「いや…ちょっと待って」

無花果はぶつけた鼻を押さえながら、ある法則が頭を駆け巡った。

たぬき<無花果
たぬき>慶太

慶太<たぬき<無花果


「ふははは、よく聞け、慶太。おまえは俺の弟子である」


言い終わらないうちにたぬきは無花果の耳にボールペンを刺した。

「誰が誰の弟子ですか?」

「…すみません」



チャンチャン