「お姉様。体調は大丈夫ですか?」 「大丈夫よ」 レオンはレナのことを気にする。 「気分は大丈夫ですか?」 「大丈夫よ」 その後も、レオンはずっとレナの体調のことばかり。 レナはあきれながらも、返事をする。 「レナ様。レオン様。到着いたしました。」 運転手が言うと、レナはため息をつきながらおりる。 納得はしたものの、当然嬉しいという感情はない。