ぺきゃんっ
何かが、折れる音。
「…んぁ?!」
脩人の手にあったフライ返しの先が吹っ飛んだ。
そう。風圧に耐えられなくなったフライ返しの先が、折れて吹っ飛んだのだ。
「…うわぁッ!!!」
守られていた光が消えて、とうとう脩人は餓鬼の出すかまいたちに吹っ飛ばされた。
「わぁー!神奏くん!」
雛はわたわたとあわてるが、成す術がない。
ドアから外に出ようにも、キッチンの風圧のせいで開かない。
「脩人!!」
愛璃が立ち上がって脩人の方に向かったその時、さっきまで愛璃が居たドアの辺りでまた、一陣の強い風が吹いた。
…!
愛璃はバッと振り返る。
…雛…?!
ドアの方に居るのは…
雛…
「…っ!!!」

