「よう、お前ら無事か?」
そう言う脩人の手には、何故かフライ返しが握られている。
そのフライ返しの先の部分には、微かに蒼い光が散っていた。
「…神奏くん。…何かそのフライ返し光ってない?」
雛は不思議そうにたずねる。
「え?どこどこ?」
しかし愛璃にはそれが見えていないらしい。
「…おぉ、これか?」
脩人はフライ返しを大きく縦に振り下ろした。
すると、その光は尾を引くようにして残像を残す。
まるで暗闇の中の花火の様に。
しかしその光は闇の中でなくてもとても綺麗に見えるのだ。
「すごーい!綺麗!」
雛は目を丸くする。
しかしそれ以上に目を丸くしたのは愛璃の方だ。
「え?何言ってんの?フライ返しのどこが綺麗なの?!」
愛璃にはその光が全く見えていなかった。

