学校ではあまりは友達はいなかった。
入学した頃こそ話し掛けてくる子はいたのだけれど、いつもおどおどして勉強ばかりの私とずっと一緒にいてくれるような子はいなかった。

それでも、時々休み時間に声をかけてくれたり、お弁当を一緒に食べてくれたりする子もいた。

彼女は茶色いくるくるの天然パーマを二つに縛り、いつも明るい笑顔でいた。
彼女の周りにはいつも誰かがいて、それが羨ましくて、憧れだった。

その日も彼女は授業が終わると私の側へ寄り、とりとめのない話をしていた。
彼女が来ると自然と他のクラスメイトも集まり、その時だけは私も友人に囲まれるクラスメイトの一員になれた気がした。


しかし、それは私の勘違いだった。