それはいつも変わらない日常だった。


朝目が覚めて二階から降りると、少し冷めたオムレツとガラスの器に入ったサラダとパンがある。
私はそのパンをトースターに入れて、マグカップに牛乳を注いだ。

お父さんもお母さんももう仕事に出かけていて、朝の7時だというのに家には私一人。
牛乳を飲みながらテレビをつけると、相変わらず今日も暗くなるようなニュースばかり流れていた。

トースターが焼き上がりを伝えると、私はマグカップを机に置いて、お皿にパンを乗せた。
マーガリンをたっぷり塗って、ハムを乗せて食べるのがお気に入り。

朝食を済ますと、洗い物をして制服に着替える。
胸まである長いこの髪はいつも二つに束ねていた。
クラスには、髪を明るく染めたりパーマをかけたり、派手なメイクをしている子もいたけれど、私は全くそんなものには興味はなかった。
お陰で朝の準備はあっという間だ。