私にも友達と呼べる存在はいた。
いわゆる悪友というものであるが、なぜか彼女と居ると気が楽になった。
「桜!さくらってば。」
彼女は私を呼ぶ。
ああ、そうか…。
今日は放課後に彼女と買い物に行く約束をしていたんだ。
私達は買い食いしたり、化粧品を見たり、楽しんでいた。
でも、なぜか心の空洞は満たされない。
何かが邪魔をして満たされない。
理由を探しても見つからない。
結局その日は彼女と遊んだあと、家路についた。