中学校に入学してからちょうど1週間が経った。

そろそろ部活を決め始める時期。


--------お昼休み---------


「みんな部活どーする??」

そう蕾が切り出した。



「ウチ、バレー部!!!」

奈津はもう決めていたみたい。


「あたしはテニス部かなー!?」
と憂海。


「あたしはどうしよっかなー??野球好きだしソフト部にしよっかな??」
なんとなく言ってみた。



「あたしも野球好きだしソフト部!!」



加奈野球好きなんだ…

知らなかった。



「ウチもー!!」

蕾がのってきた。



え…??



蕾がソフト部??



「なんでなんで??」



「なんとなくー!!」

と言って蕾は笑った。



「何か隠してるでしょ??はけ!!」



「何でもないいぃー」



「何でもない訳ないでしょ!!」


あたし達の問い詰めに蕾は断念。



「実は…好きな人ができた…の…」

………??



「え゛ーーーー…っ!?」



4人が珍しくハモった。



「えっ、だっ誰!?」



「名字は分かんないけど侑也とかと話してんの聞いて…。龍って呼ばれてた!!多分2組だと思う…」



「そっかー、蕾にも好きな人できたんだー♪」



なんかあたしまでうれしかった。



少し照れてた蕾は今まで見たことないような幸せそうな顔をしていた。





キーンコーンカーンコーン




予鈴がなった。



あたしと蕾以外の3人は急いで教室に戻っていった。