「ああ、うん。」

そう素っ気なく返事をした。


「ぶっ」

急に龍くんが噴出した。



「なっ何??」



「いつまでその格好でいんの??」

笑いながら龍くんが言った。


あっそっか。あたしまだ転がったまんまだった…
って恥ずっ!!



起き上がろうと思った時、マメだらけのごつごつした手があたしの前にさしのべられた。


「ほらっ。大丈夫か??ほっぺ赤くなってんぞ??」



あたしはその手につかまって起き上がった。



その時龍くんがあたしのほっぺをなでた。



「お前、おもしろいな!!」



よく意味が分かんなかったけど2人で笑った。



その時のあたしのほっぺは痛いのと照れくさいのである意味で赤くなっていた。



「てゆーか何でこんなとこでコケてんの??」



「人の手踏んどいてそれはないでしょ!?」



「ああそうか。わりいわりい!!笑」



「もう笑わないでよーっ!!」


キーンコーンカーンコーン



「やべっ。チャイムだ!!俺、次、音楽なんだよっ」



あたしも急いでたんだった。


「じゃあ俺行くわっ」



「うん、じゃああたしもっ」


あたしも理科室に向かって走り出した。