「どこに飛んで行っても
僕は茉莉さんから離れない…
いつかは自分の気持ちを
伝えないと…
はっきりと言わないとって
思ってた…
けど…どう言えばいいか
ずっと迷ってて…
上手く言葉にできないん
だけど…
とにかく僕は…
茉莉さんの事が好きだ!
ずっと一緒に居て欲しい!」



精一杯だった…

心臓が破裂しそうなくらい

弾けていた…

もっとドラマや映画みたいに

上手く想いを伝えれたら…



そんな事を考えながら

彼女の返事を待つ…



彼女は僕の方を

見たまま動かない…



たぶん僕だけが

時間の流れを遅く感じて

いるんだろう…


時が止まったように

感じる…


彼女の返事を

早く聞きたい…

だが…

聞くのが怖い…



そして…


ついに彼女が

口を開いた…



「伝えたい想いは
どんなに不器用な言葉でも
ちゃんと伝わるよ…
言葉なんかじゃないんだよ…
どんなにキレイな言葉より…
どんなに飾った言葉より…
不器用でも精一杯伝えようと
してくれる…
それが一番嬉しいもんだよ…」


彼女はそう言った後、

ニコッと微笑んだ…


そして…


「やっとちゃんとキモチ
言ってくれたねっ!
私も颯人の事好きだよ!
だからちゃんと想いを伝えて
欲しかった…
こんなに待つのは…
これが最後だからね!」


っと言った。



僕は…

彼女に歩み寄り



「うん!
もう二度と迷わない…」


っと言い…

彼女を強く抱き締めた…