あれから一週間…



尚志から電話がかかってきた


僕が先日のドタキャンを

謝ると尚志は…



「あ〜ぁ!
その事なら気にすんな!
マリと一緒だったんだろ?」


と言ってきた!



僕が少し焦りながら…


「えっ!
なんでお前が知ってんだよ?」


っと言うと尚志は…



「何でって俺見てたし!
出番の前に外の空気吸いに
表行った時
マリと一緒にいたとこ!」



っと言った!



「ゴメン…あれは…その…
だなぁ…つまり…あれだ!
たまたま会ってだなぁ…」



っと僕が

あたふたしていると…


尚志は笑いながら



「どうせマリに強引に
連れて行かれたんだろ?
だいたい想像はつくよ!」


っと言い

続けてこう話した…



「そんな事より
お前知ってるか?
マリさぁ今決まってる
ライブが終わったら、
バンド抜けるらしいぞ!」



僕は一瞬どういう意味か

理解出来ずに聞き返した…



「えっ?どういう意味?」



すると尚志は面倒くさそうに…


「だからぁマリがバンドを
辞めるんだよ!」


っと言った…


僕は声を荒げて返した!



「なんで!何でそんな急に!
尚志…理由知ってんのか?」



尚志は宥めるように答える



「俺も直接は
聞いてないけど…
なんかソロでもっと自由に
やりたくなった!
らしいぞ?
でもまぁ歌を辞める
わけじゃないんだし…
お前にはあんまり
関係ないだろ?」



そう聞いた瞬間に

この前の会話が

頭に浮かんだ…



僕は尚志に



「ありがとう」



っとだけ言い

電話を切っていた…


そして…

少し気を落ち着かせてから

彼女に電話をかけた…