いつもここにいて。

「…何よ?じっと見て」

「え…」

「まだ片付け終わってないんだから手伝ってよ!…あー、なんだか暑いわ…」


母は倉庫に戻っていった。

マコトも、もうかすかにしか見えなくなっていた…。

「たまき、ありがとう。短かったけど楽しかったよ」

「マコトっ…!」


マコトはにっこりと笑って、消えた。



―週が明けた。

「たまき!いつまで寝てるの!遅刻するわよ!」

「う~………」

気が重い…。
先週末の私はマコトが力を貸してくれたから、でしゃばりなくらいに積極的になれたけど…
自分の力だけでやる自信が全くなかった。

たった3日間だったけど、マコトの姿が見えなくなってから、寂しくて、心細くて…


「遅刻だぁー!!!あっ早川!おまえも遅刻か?歩いてたら絶対間に合わねぇぞ、乗れよ」

「し…信太郎くん!…うん!」


不思議…。
マコトの力もないのに、信太郎くんが声をかけてくれた…。
私はまた、信太郎くんの後ろに…。
こんなこと、もう2度とないと思っていた。