「冬香・・・。お母さん大事な話があるんだけど・・・」

「何…いきなり。帰ってきてからでもいい?遅れそうなんだけど…」
少し焦げてるトーストを頬張りながら、ブレザーに手を通していた私。


「ううん。今言いたいの」

「あ、そう。んでどうしたの?」
いちものおちゃらけてる母からは想像できないほど、困った顔をしていた。

「あのね・・・?実は・・・・





 今度お父さんが東京に転勤することになったの。」




・・・・・・は?


「え?どういうこと・・・?」

私はまだ完全に頭の回らない頭で必死に状況を飲み込もうとした

「だから東京に転勤しなくちゃ行けないから、冬香も東京の高校にね?・・・多分転校することになるんだと思う。」


「・・・ソレってもう決まったことなの?」

私はショックが大きかった。
だって北海道で生まれたから・・・冬香って言う名前もつけられた。
一生北海道で過ごすんだと思ってた。


きっとこのときから、私の人生は180度変わったんだ