ん・・・

体が熱い。焼けるみたいに熱い・・・


「起きた?お姫様。」

閉じていた目を開ければそこにはあの非常識な彼。


「どうして??どうしてこんな所に??」

どうしよう・・・
彼との距離が・・・近い。

「それより、お前・・・冬香だったよな」

彼は妖しく微笑んで私が寝ているベッドに跨る。

「ちょ、どこ乗ってン――――!!!」


私は思い切り目を見開いた。

だって彼が私の唇に自分の唇を押し付けていたから。


すぐそこに彼の体温とリアルな吐息が感じる。

「可愛い~」

そういいながら私から顔を離して、舌なめずりをする彼。

どうしよう・・・彼にこの胸の鼓動・・・聞こえちゃうよ

「ちょっといきなり何するのよ!!!!」


私は全神経が顔に集中していくのを感じながら彼を思い切り睨みつけた。





「ごちゃごちゃいってねーで・・・もっと気持ちいいことしようぜ?」


「なっに言ってんんっ~~」


また彼の形のいい唇が私に触れたかと思ったら、さっきの触れただけのキスじゃない。




彼が私の歯をなぞりあげ、私の口内に彼の舌が侵入する。

「ふ・・・・ゃ・・・ん」




ときせつ漏れる私の声。


そして彼は私から顔を離し、耳元に寄せてこう囁いた。






「お前を壊していい?」