暑かった夏も終わりを告げ始め、せみも鳴きやみ、穏やかな風がふく今日。

学生が1番あわてる日だと思う!!


「お母さ~ん。どうして起こしてくれなかったの?!今日朝から麻美と約束してるのに~!!」

ドスドスドスドスドスドス

勢いあまって階段から落ちてしまい、柱に頭をぶつけてしまう。

「いったぁい」

「朝から少し騒がしいわよ!お父さんが起きちゃうでしょ?それに朝から何度も起こしたじゃない。そのたびに「まだ夏休みー★」とかいって起きなかったのはそっちじゃない」

「そんなの覚えてないもん・・・」



私は制服がかけられているいすに座った。

私は高橋冬香。北海道の田舎の女子高に通う17才の高校2年生なんだ。
小学校の頃から、女子高育ちの箱入り娘。

実は結構悩みとかあったりするんだ。
それはこの容姿。

高校生にしては小さい身長145cmの体にそれにピッタリな童顔の顔。
でっかいタレめがちの目にマスカラがいらないほどの長いマツゲ…

パッと見高校生には見えないだろう。

ずっとこの容姿が嫌でいやで仕方がなかった・・・
ブスではないが小さい頃からよくいじめの標的やからかわれたりもしてきたのだ。

運動も全然できないし、学力はいたってフツー・・・

という平凡で平凡で仕方のない性格をしている。

(何か1つぐらい特技がったらいいのに)

こんな葛藤を17年間続けながら生きてきた。