いつもなら3分くらいで行けるところ
だったのに、家に着くまでに
10分以上掛かってしまった。


「ごめんね…」


少しだけだったけど、頭を撫でてくれた。


なぜか、すごく安心した。


「ほら、入って?」


「…うん。」


玄関が開く音が聞こえたのか、
みんなが走ってきた。


「の、乃衣…!?」


「ごめんね?心配かけて…」