逃げたくて少し早く歩き出すと、
身体に痛みが走った。


「いっ…!」


思わずうずくまってしまった。


最悪だよ…



「おい!!大丈夫かよ!?」


「だい…じょうぶだか…ら…」


「もうすぐ家だから…。少し、歩けるか?」


あたしは小さく頷く。


「よし!!行くぞ?ゆっくりでいいから。」


どうして、優しくするんだろう?