言ってしまった。


「ごめんな。困らせて…
俺は今、付き合いたいとか思ってないから。
尚人と仲良くな?」


困らせたよな。


ごめん…


返事なんていらない。


「そ、それじゃ…」


なんとなく気まずくなって俺はその場を離れた。


俺は急いで家に帰った。


「あ、兄貴!!
乃衣、居たか!?」


尚人が玄関で待っていた。


「あぁ。」


「で、乃衣は!?」


心配してたんだな…