Time for love-恋の時間-

「どうして…ですか?」


「それが、わからないのよ。
けんかをした訳でもないみたいだし、
お互いに浮気はしてなかったらしいの。
家には、雄大に向けての
置き手紙があったみたいなの」



「なんて…ですか?」


「これなんだけど…」


そう言って蒼さんは近くに置いてあった
カバンの中から一枚の白い紙をだした。


そこには、こう書かれていた。


『雄大へ

お母さんは少しお出かけしてきます。
お父さんといい子にして待っててね?
しばらく帰って来れないと
思うけどごめんね?
お母さんは少し疲れちゃった。

お母さんより』


「これを見た航くんはあたしに
電話をしてきてくれたの。
航くんは
『あいつが行きそうな場所を
探してくる。俺も数日は帰って
来れないかもしれないが、雄大を頼む。』
そう言って奥さんを捜しに出て行ったわ。
2人は仲も良かったみたいなのに…」