君に触れたくて、口実



ドンッという音と共に体に衝撃が走る。

手に持っていたプリントが宙を舞い、背中にはひんやりとした床の感触。


おそるおそる開けた瞼に映る世界は、ぶつかった瞬間に眼鏡が飛ばされてしまったらしく、ぼんやりとしている。




何か呼吸がしづらいな、と思ってハッとした。

唇に感じる、温かい感触。…これは、まさか。