君に触れたくて、口実



「……どうしてそんなに私に構うんですか?初対面なの「初対面じゃないよ、…覚えてないの?」


傷付いたような表情で私を見つめる楢崎くんに、なんとなく悪いことをした気分になる。

…いや、楢崎くんは前から有名だったから知ってはいたけれど、話したりするのは初めてなはずだ。私の記憶が飛んだりしていなければ。


からかわれている、だけ?

それにしては表情が痛々しくて、見てるこっちが泣きそうになる。

わからない、思い出せない。