あたしの仮旦那は兄貴の親友

あたしより傷ついてる

あいつの顔をみればわかる

あいつは
あたしよりもずっともっと
あいつ自身を責めてる

謝るあたしを受け止めながら
あいつは
さらにあいつ自身を後悔の念で苦しませてるんだ

ごめん

もう謝らないよ

自分を責めないで

いけないのはあたしなんだから

守れなかったあたしがいけないんだ

普通に振る舞おう

そうだ…いつものように強気なあたしを演じよう

あいつの前だけは
強がるあたしでいなくちゃいけないんだ

あたしは笑顔を見せると
花音のアドレスを引き出して
電話をかけた

『もしもし?』

と、花音の悲しげな声が耳に広がった