あたしの仮旦那は兄貴の親友

イヤダ…違う
やめてっ!

ぱっと瞼を持ち上げると
あたしは肩を上下させながら大きく息をした

見慣れた天井が視界を支配する

ああ、ここは寝室だ

そうだ
あたしは帰って来たんだ

家に帰ってきて…

あたしはお腹に手を置くと
しくしくと涙を流した

赤ちゃんが…
あたしが殺してしまった

あいつの子を
あたしが殺した

守れなかった

あたしは守れなかったんだ

産むって言ったのに
あいつに
ちゃんと産むって言ったのに

あたしはできなかった

せっかく結婚してくれるって言ってくれて

二人で暮らす家まで用意してくれたのに…

その期待をあたしは裏切ってしまった