「無駄かどうかなんてわからない」

「わかるわ
だって無駄なんですもの
私には味方になる男が4人いるの
あなたは一人だけ
男にあなたの四肢を押さえつけてもらって
お腹を蹴れば…ね?
誠也の子は流れるでしょ?」

「やめてよ!」

「やめなーい
何のために拉致ったのかわかって言ったじゃない
そういうことよ?
誠也の子を身ごもる女は一人だけでいいのよ」

あたしは男たちに囲まれると
両手両足を掴まれた

恐怖で声が出ない

守りたいはずのお腹が
美雪さんの前にさらけ出される

イヤだ
やめてよ

あいつの子をこんなふうに
扱わないで

好きな人の子なんだ

やめて…よ

あたしは涙を流しながら
瞼を固く閉じた