あたしの仮旦那は兄貴の親友

「果恋ちゃん、大丈夫?」

トイレのドアがノックされると
あいつの優しい声がした

あたしはびくっと肩をびくつかせると
慌ててトイレの水を流した

「へ、平気だから
っていうか、なんでここにいるの?」

帰って無かったんだ

少し嬉しいかもしれない

帰らずに居てくれたことが
たまらなく嬉しいかもしれない

なんであいつは
こんなにも優しいのだろうか

優しいから
女にモテる男なんだろうけど

ひどいことを言ったのに
まだ優しい言葉をかけてくれるあいつが

すごく好きだ

ただ親友の妹ってだけなのに

こんなにも優しく丁寧に接してくれるあいつが

たまらなく好きだ