「でも、どうしても隼人に話したいことあって……ごめん」 「…お前なにに謝ってんの?」 「え?」 「別に俺、謝れなんて一言も言ってねーけど」 「あ…うん」 「…………足」 「へ?」 「……膝、痛くねーの?」 いきなり隼人は立ち止まって、あたしの方を向くと、 「さっき、転んでなかったっけ」 と言った。