「お礼って…お前、ここどこだか分かってる?」 「へ?」 「てか本当に俺が高校生だと思ってる?」 「え?隼人は高校生、でしょ?」 「門のとこ、ちゃんと見ろよ」 隼人にそう言われて、あたしは門の、学校名が書いてあるところを見る。 「…………港…中学校!?」 あたしはびっくりして、思わず大きな声を出した。 「……やっぱり気づいてなかったんだ」