「先輩のことはもう吹っ切れたのか?亜美菜」 蘭ちゃんの言葉にあたしはうつむいた。 「んー、…多分 なんかね、隼人のおかげでなんか元気になった気がする」 「やっぱりいい感じじゃん!名前で呼んじゃって!」 「…は、隼人がそう呼べって言ったんだもん」 「正直言ってどう思ってんの?山田くんのこと!」 安奈ちゃんがニヤニヤしながらそう聞いてきて、 「…弟、みたいな感じ」 なんて言ったけど、 少なくともあたしはたった1日会っただけで、隼人のことを好きになりかけていた。