「……え、あ、うんっ」 あたしはブーツを脱いで、キョロキョロ周りを見ながら「お邪魔します…」と言った。 「…誰もいねーから安心しろよ」 「あっ…そうなんだ」 誰もいないってことは、雅人くんもいないんだよね…。 ………って、誰もいないってヤバい!? 「だから!そういうことしに来てるんじゃないって!」 「………は?」 先に階段を上がってた隼人が、後ろを振り返った。